儘ならぬ癖に生まれつく

好き作品とかのメモ。TRPGが趣味。ネタバレしない主義。令和3年からボドゲ(麻雀)始めた。

観たやつ『異端の鳥』

異端の鳥
www.transformer.co.jp

 

一か月ほど前、11/1に映画館にて。

イッタランドの推しフォロワーが「誰か見てくれ…そして感想を共有しよう…」と呻いていた為、なんとなく検索。偶然にも地元の映画館で上映されていた為、ノリでチケットを取り、フラッと観に行った。

 

3時間耐久!メンタル複雑骨折 地獄巡りの旅!!

(犬が死ぬ系映画が無理なタイプは見てはいけないヨ!)

 

色もなく(白黒)、BGMも殆どなく、淡々と進む画面。

予備知識無しに行ってしまったせいもあるが、主人公の置かれた状況背景その他、何が何だか分からないまま、理不尽な出来事がわんこ蕎麦してくる。

少ない会話の中から徐々に理由のようなものがわかってくるものの、それでも「ドウシテ…ドウシテ…??」とならざるを得ない。

状況の理解という点については、おそらく歴史の知識も察する能力が微塵もない筆者と主人公の少年は近いモノがあったのではないだろうか。

したくもないのに感情移入をさせられてしまった。ヤメロ…タスケテ…無理………

 

上映時間は長いのだが、展開が早いので時間の流れは早く感じた。
(悲惨な状況であることを除けば)映像の雰囲気は綺麗で見ていて飽きないし、こちらの感情を揺さぶろうとするようなイラつく演出もない。生まれて初めて座ったプレミアムシートによって尻の耐久力も十分にある。

にもかかわらず、もうだめだ、いっそもう殺せ…早く終わってくれ…と願った映画も生まれて初めてだった…

白黒だからこそなのだろうか、人間の視線がアップになるとき、此方を見る目が怖い
白目の中の黒目のコントラスト、はこんなにも目立つんだな…と、ただでさえ人の顔を見て喋るのが苦手、それに拍車がかかる気がする体験だった。

 

酷い目にあった、というだけのメモ書きだが、性癖記録の為のメモに残しておこうと思うくらいには、色々…あったんだが…何も言えない…

 

プレミアムシートは身体は守っても精神は守ってくれない。

傷だらけの心は推しフォロワーと感想戦をすることでちょっとだけ癒された、気になっている

やったやつ『上海摩天楼』

サークル 戯言脳髄Laboratoryさんのクトゥルフ神話TRPGシナリオ集「上海摩天楼」

 

「ハリウッド映画スタイルのキャンペーンシナリオ」をコンセプトに作られたこのシナリオ集には、合計9本のシナリオが掲載されている。

 

1話あたり3時間程度、各話に探索者としてシナリオに参加する目的と盛り上がりが用意されているものの、それぞれが完全に独立したシナリオではなく、本編orダークサイドを同じPC達で継続するキャンペーンという前提のものだ。

感覚としては本編(全5章)とボーナストラック(全4章)の、2本の長編シナリオ といった感じだ。

 

先日、こちらのシナリオ集掲載の「上海摩天楼」EP1~5をPLとして遊ばせていただいた。
ボーナストラックにあたるThe Dark Sideはまた後日、ということで一先ず本編のみの感想をば。
といってもネタバレは全く無く、PLとして&シナリオ集を読んで推せる…と感じた点を箇条書きにした。

 

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▼PLとして嬉しかったこと
①頑張らなくてもカッコよくなれる
②冷や汗かける難易度
③日程調整難易度高め民でもやりやすい
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①頑張らなくてもカッコよくなれる

PLとしてプレイして、このシナリオはPLの努力で展開を切り開かなければならない部分が少なく、用意された演出と探索を行えばストーリーが展開していくタイプのものだと感じた。

その為、演出を味わったりNPCと会話したり、直接的には問題解決につながらない部分にリソースを割くことができる、つまり世界観に浸ることに集中できるのだ。

個人的に嬉しいと思った部分は、PLにストーリーを把握させる部分で察し力を求めてこない、という点だ。

何故この人物がその行動をとったか、この情報にはどのような意味があるのか?等、物語の流れに必要な「察し」部分が、自動で開示or難易度の低いダイスロールで情報としてPLに与えられる。それのおかげで、オツムが弱めの筆者でも迷走も置いて枯れることもなく物語についていくことができた。

また、NPC達が頻繁にPCへ答えやすい問いかけをしてくる為、キャラクターRPが苦手なPL(筆者)でも、キャラクターとして発言することで、映画の主人公気分を味わえる。スゴク・ヤサシイ。

 

②冷や汗かける難易度

①にて PLの努力で展開を切り開かなければならない部分が少ない、と書いたが、難易度がとても低い、という意味では決してない。

実際、我々のチームは1人がしょっぱな生命力0になったし、別の一人は途中で正気度0の廃人となった。
今回、自分達は7版ルールで行ったということもあるだろうが、エネミーとの戦闘は割と容赦がないし、正気度はゴリゴリ持ってかれる。

戦闘に関しては、PC達は【Ark(アーク)】という特殊組織の工作員である為、銃の所持を許可されている為、派手なアクションが楽しめる。

銃火器はデータが多すぎて多少厄介だが、シナリオ集に支給武器としてのデータも用意されている為、ルルブを捲って頭を抱える心配もない。ヤッタゼ!

③日程調整難易度高め民でもやりやすい
1本の長編シナリオであれば数日に分ける場合のタイムキーパリングや日程確保に迷うところだが、本編はEP1話あたり3時間、長くても4時間。×5が確定してる。

各話の間が空いてしまう、これは卓修羅民のあるあるだと思う。

だがこのシナリオ集はなんとシナリオの方で前回のあらすじと人物相関図が用意されているのだ。PLのフワフワな記憶に頼らずとも、前回のおさらいができる安心感、幸甚…

 

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▼シナリオ集を読んで推せたところ
①シナリオ集を購入するとPLに配る用のすべての情報のテキストデータ&マップ&NPC画像データが付いてくる。

②シナリオの概要、フローチャートが丁寧

③そのまま読み上げられる描写、台詞が豊富

④情報の意味やPLへの誘導の仕方が詳細に書かれている

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読み込みしてない&KP予定はないので詳細は省く。

実際に シナリオを回してみると、更に気付ける事があるかもしれない。

 

…と、一切内容に触れることなく色々書いてきたが、なんとこのシナリオ集、EP1が無料で公開されている。

labans-lab.booth.pm

無料公開されているのはデータ版であるが、2020年2月17日現在、シナリオ集は書籍でのみ販売されている。
今ならメロンブックスでポチれるようだ。

筆者はこちらの書籍をC97にて購入させていただいた。

表紙が映画のポスターのようになっており、美女やショタ、オッサンまで幅広い層の需要を満たすキャラクターが描かれている。そして、皆、顔がいい。

ちなみに筆者の推しは右上のペンを持っているキャラクターだ。

見た目通りの(?)良いキャラをしているので、会った際はよろしくな…!