読んだやつ『天の光は全て星』 とシノビガミ
天の光は全て星
一部の界隈には名の知れたタイトルなのかもしれない。
『天元突破グレンラガン』の最終話のタイトルはここからとられている。
この作品を読んでからもう一度観返してみたが…1話から、嗚呼…という声が漏れたので、これを履修してからのドリリング、おすすめだ。
恥ずかしながら筆者、いい歳こいてSF小説を殆ど履修してこなかった。
「シノビガミのとある同人シナリオに出すキャラクターの奥義名をSF作品からとりたい」というクソくだらない理由で、短期間で3冊ほど読んだうちの1冊がこれだった。
表向きは冷めているが実はロマンチストな中年男性を作ろう!ということでそれっぽい作品&を検索した。
(以下、小説の何分の1くらいまではこんな内容である~といった構成ネタバレ)
正直に言うと、中盤までは退屈だった。序盤で引き込まれたものの、中盤は読み飛ばしてしまった。
筆者の中では SF小説=「近未来の、宇宙とかすげぇ世界で繰り広げられる物語」というイメージがあった。それもあって、自室と地上と今の生活を何よりも愛する故に今まで触れることが無かったのだが、この物語は地球の地上で進んでいく。
宇宙計画が下火になってしまった世界。元宇宙飛行士のオッサンの視界の端に、とある女性議員がかかげた木製探査計画という公約が映る。それを成功させようとオッサンが奮闘する…といったストーリー。興味を持った生きとし生けるモノは文庫の裏表紙/商品説明の概要文がめちゃめちゃエモいのでそれを読んでほしい。
このオッサン、かなりの宇宙フリークスで(作品内では「星屑」と呼ばれている)、走り出したら止まらない行動力の塊だ。筆者は感心すると同時にちょっと引いた。
主人公とよく絡む女性議員がこれまた魅力的な女性で、他登場人物も良いキャラばかりだ。
序盤~中盤というか4/5くらいまでは、そんなリア充オッサンの奮闘劇で、じめじめとした石の裏で出来るかぎり動かずひっそり生きる、陽のモノとは真逆の筆者は、素直に楽しめなかった。
のだが!
最後まで読んで、本当によかった…主人公、大好きだ……
生きる世界が違う陽キャだとちょっと嫌いになってすまなかった…確かに筆者とは別の種族だが…愛した……本当に……ありがとう………
この感覚を誰かと共有したい…
だが自分の能力ではこの余韻を…「良さ」を文字言葉で伝えられない……
宣伝力がパネェ、フォロワー10万人いる垢が欲しいと強く願った。
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1つ目は「たったふつの冴えた方法」(追加忍法/かばう&荒行)
2つ目は「天の光は全て星」(不死身)
になった。1つ目はもじりっているが、有名なアレである。どちらの作品の主人公も、宇宙に夢見るヒト(少女/オッサン)だ。
内容と結末を知っている筆者は「エッモ!!自分のセンス最強!!!」と1人で唸ったが、メンバーに両方読破済みの方はいない気がする。自己満足。
キャラはアルコール(変調)キめまくって朽木パンチで殴るだけの脳筋上忍。セッションが楽しすぎてドチャクソ引きずった、未だに引きずってる。TRPG、シノビガミ、タノシイ